窓用ワンタッチ防音ボードの自作

思い切って窓を塞ぐ事で騒音をシャットアウトでき、断熱効果も上がるボードを自作していきます。予算は大体1mx1mの面積で約12000円ですが、複数枚作成しており大体の平均価格です。
あとDIYなので労働力はプライスレスです。

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窓サイズの測定

まず窓のサイズをミリ単位で正確に計測して下さい。これで間違うと嵌らなかったりしますので要注意です。測定結果はメモを取っておいて下さい。

幅を測定
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高さを測定
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奥行きを測定
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測定メモ
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測定メモ
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設計

測定結果を元に設計図を書きます。今回は上下左右1mmづつマージンを取り、取り外し出来る様にします。

本体設計。吸音材の厚さが50mmなのでマージンを取って53mmとしています(適当)
設計図
吸音材敷き詰め設計。この窓は2枚ちょっと分(4パーツ)使用します
設計図

部品切り出し図の作成

測定結果を元に切出し図を作成します。ココからは「1窓」のみを説明します。蓋の高さが足りないのでベニアは1窓3枚使用し、接合して使用します。

蓋にするベニア板の切出し図
切出し図
フレーム枠にする2x4材の切出し図
切出し図
他の窓はこんな感じです。自分が分かれば良いので雑に手書きです(汗)
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他の窓の図も描きます
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材料を購入

今回「島忠」で材料を揃えます。島忠なら材料を図面通りにカットしてくれるサービスがある為、持ち帰って組み立てれば良いだけで非常に楽です。※注意として”SPF材は曲がっている”事が多いので、しっかり直線のを確かめて購入して下さい。

フレーム枠用SPF2x4材を1つの窓で4本使用。
島忠材木売り場
サイズと価格は写真の通りです。63mmより89mmの方が安かったです。
島忠材木売り場
蓋にするベニヤ板はこれを使用します。
島忠材木売り場
蓋はベニヤ板ではなく石膏ボードでも有りです
島忠材木売り場

材料をカット

材料を集めたらカットルームに持って行き、図面で描いたカット図を渡してその通りにカットしてもらいます。カットは1直線60円です。

カットの様子
島忠材木売り場
カットの価格
島忠材木売り場
カットの注意事項
島忠材木売り場
この用紙にカットする図面を書いて渡します。今回カット図は描いて持ち込んでいるのでそれを担当者に渡します。
島忠材木売り場
持ち帰り
島忠材木売り場
開封
島忠材木売り場

防音材を購入する

これは普通に売っていないので「ホームセンターヤマユウ通販」「Amazon」 で購入します。ニチアスの吸音断熱材で一番質量のある「MGボード200」の50mm厚を買います。これが一番吸音性があります。

防音材
防音材を購入する
ニチアスカタログより
防音材を購入する
低周波を吸音したいので200kgを選択
防音材を購入する
厚みが増すと吸音率が上がります
防音材を購入する

フレームの作成

島忠で購入し、カットしてもらった木材を組立てます。今回上下左右1mmのマージンを取っていますので窓枠に一度嵌めて見てギリギリ嵌るか確認してみて下さい。確認が取れたら窓枠を養生し、フレームを木工用ボンドで接着していきます。

窓に・・・
フレームの作成
仮組みして問題ないか確認する
フレームの作成
問題なければ組み立てます
フレームの作成
こんな感じに・・・
フレームの作成
ボンドがはみ出すので養生テープで保護します
フレームの作成

ボンドが固まるまでしばらく待ちます・・・その間にフタの結合作業をします。今回サブロク板(1820x910)しか無かったので2枚張り合わせる作業が発生しています。4尺6尺板ならこの作業は無くせます

フレームの作成
あわせてみる
フレームの作成
裏面をテープで固定
フレームの作成
ボンドを塗布していきます
フレームの作成
こんな感じに山折にして塗布します
フレームの作成
溢れたボンドはふき取り、表面もテープで固定し、固まるまでしばらく待ちます・・・

ボンドが固まるまでしばらく待ちます・・・その間にフタの結合作業をします。今回サブロク板(1820x910)しか無かったので2枚張り合わせる作業が発生しています。4尺6尺板ならこの作業は無くせます

フレームの作成
フタを接着します
フレームの作成
ボンドを塗布していきます
フレームの作成
ヘラで伸ばします
フレームの作成
こんな感じ
フレームの作成
結合します
フレームの作成
テープで固定し、固まるまでしばらく待ちます・・・

次は防音材をこの枠に詰め込んでいきます

防音材のカット

カッターでカットします。が、カットの際に細かな切屑が出てチクチクしますので、作業の際にはマスク&防塵メガネ&作業服等の防塵対策をして行って下さい(※非常に細かい屑が出ますので要注意)作業は屋外で行うのが良いです。カットが終わったらラップでグルグル巻きにします。

②枚目のヤツをカットします。
防音材のカット
マジック等でカット位置に線を引き・・・
防音材のカット
カッターでカットします。
防音材のカット

防音材の挿入

防音材をフレームに嵌め込んでいきます

①枚目
防音材の挿入
2枚目のサイズに問題ないか採寸します。
防音材の挿入
③を嵌め込みます
防音材の挿入
②を嵌め込みます
防音材の挿入
④のサイズを再度測り、そのサイズで④を切り出します
防音材の挿入
詰め込み完了です
防音材の挿入

フレームを綴じる

フレーム一杯に防音材を詰め込んだら蓋をします。

裏ブタと同じ様にボンドを塗り、合板を貼り付け、テープで固定し固まるまで待ちます。
フレームの作成

取っ手を取付ける

このままでは持てないので、取っ手を取り付けます。

取付け前の状態
防音材の挿入
鉛筆で取り付け位置にしるしを付けます
防音材の挿入
鉛筆で取り付け位置にしるしを付けます
防音材の挿入
ねじ込みます
防音材の挿入
取り付け
防音材の挿入
取り付け完了です
防音材の挿入

窓に嵌め込む(完成)

嵌め込んでいるだけなので
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必要ならば取り外しも可能です
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費用

この度の費用ですが、1枚だけ作成だと約2万円になりますが、MGボードは3枚近く余り、もう1枚分作成すれば大体1.2万円にまでに下がります。合板SPF材も余分は破棄したので、破棄しない&余りも使って他の箇所複数枚作成すれば単価は下がります。
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必要ならば取り外しも可能です
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DIYはちょっと・・・

効果はあるのですが、自作はちょっと・・・という方はこちらの製品を御利用するのもありかと思います。

あとがき

これで音の進入をある程度減らす事が出来ました。
ネット上には色々な防音対策記事がありますが、残念ながら効果の有る記事はその殆どありません。
音は空気を伝播するので進入経路や隙間を無くし、窓や換気口等の部分を重く厚く塞ぐ事です。

資料・リンク